6時頃ゲート脇の駐車場をスタート。
アプローチシューズで行ったが平標新道は
少し水の中を歩いたりしたので靴はびしょ濡れ。
沢靴でくれば良かったと後悔。
入渓地点までは1時間弱の距離。
沢を登り始めて30分ほどで雪渓が現れた。
雪渓の中を通過したが暗くて不気味だし
いつ崩れるのか気になるの素早く通過。
2つ目の雪渓は奥にスラブがあって
フェルトの沢靴では登れず何回も水中に滑り落ちる。
氷水のような冷たさだし水から出ても雪渓の中が寒すぎる。
S田さんにロープを出してもらいどうにか脱出できた。
その後はスラブの滝をどんどん登る。
傾斜が微妙で気を抜くと滑りそうな予感。
ロープに頼りたくても確保できる場所が無いので
滑らないように注意しながら登るしか無い。
第一スラブ、第二スラブと緊張するスラブの登りを終えると
水量がだんだん少なくなって沢の左右から笹がせり出し来る。
沢の終点は泉のようになっていて岩の間から
水が湧き出しているようになっていた。
そこから右側の尾根に向かって笹のなかを藪こぎ。
うまく笹をかき分けられずになかなか進めない。
息を切らしながら笹と格闘してどうにか
1時間ほどで平標新道にでれた。
S田さんによると笹の最盛期よりまだ短いから
今回の藪こぎは大変じゃないのとの話を聴いて驚く。
8月になったら藪こぎは恐ろしことになりそうだ。
藪こぎで疲れたので少し食料を食べて草地で寝転がる。
景色もいいしとても気持ち良い場所だ。
30分ほど歩いて山頂に行き記念撮影。
出発してちょうど7時間ほどで到着。
ちょうどガスってきてしまい景色が見れずに残念。
沢道具をしまって一気に下山。
この下山がかなりのクセモノだった。
人があまり通らないようなので道は狭いし
草で少し足元が見えにくいので不用意に足を入れると
滑ってしまいなかなか苦労する。
草地が終わっても登山道が激烈に滑りやすくて
今まで歩いた登山道の中でワースト1に思えた。
下山途中に第二スラブが見えたが
よくあんなところを登ってきたなと思えた。
滑落したらどこまで滑っていくのか分からない。
入渓点まで転ばないように意識を集中していたので
精神的にも足にもかなり負担がかかった。
まさか登山道の下山が沢を登ることや藪こぎ以上に
苦しいとは思いもよらなかった。
山頂から3時間で車まで辿りつけた。
ヘトヘトになって近くの岩の湯(400円)で
体を綺麗にしてから帰宅。
トータル10時間かかるので
沢登初心者にはなかなかハードルートでした。