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2016
05May

小豆島 拇岳 赤いクラック(正面壁一般ルート)

  • 攀の記

小豆島 拇岳 赤いクラック(正面壁一般ルート) 5.9 5P

年末に来た時はアプローチの間違いで結構な時間を取ってしまい、フェリーの時間の都合で取付きだけ確認するだけだった。その時に取り付きに戻ってきたクライマーからの話を聞いてみると、海金剛より、少し難しくてちょっとだけ面白いということだった。うーん登りたかったなと、指を咥えたたままの状態で4ヶ月過ぎた。

2016のGWは天気が思うように行かない。当初は、残雪期の最後に白馬だ涸沢だとプランはあったが、天気で悶々とするのも嫌なので、いっその事、予報では天気の良さそうな西の方に行こうと決めた時に、御在所なんて頭も過ぎったが、指を咥えたままの拇岳にしようと今回の山行となる。フェリーの様子も分かっているので、途中仮眠を加えた到着時間を算出。神戸の中華街で餃子だけは食べたかったので、餃子timeも考慮して、日付が変わった時間に埼玉を出発、一路神戸のフェリーTMNLへとハンドルを握った。

吉田オートキャンプ場へ到着。年末に比べ、なんとオートキャンパーの多いことか‥管理棟の正面のフリーなスペースの一角と思いきや、オートキャンプエリアの1区画に今晩の宿を決められ、最初から予算オーバー。しかもそそり立つSnowPeakとコールマンのお隣さんに比べて我が家のエスパースは何と貧弱なことか。設営中に周囲を伺うと、クライマーらしきグループはおらず、吉田の岩場を眺めてもそれほどクライマーも多くもなさそうだ。そんな事で、長旅のコリ解しに吉田の岩場へと向かい、年末に登りきれなかったルートを幾つか登った。快適な花崗岩で翌日も吉田で登りたい気持ちはあっても、天気がとにかく不安定。我が家へ帰り携帯片手に天気予報を見ると、1日雨の心配が無さそうなのは明日しか無さそう。で、急遽サブザックにギアを入れ替え、寝る準備万端にして夕飯と風呂に向かった。

ある意味4ヶ月待ちの執念の拇岳。今日は当然ながらアプローチも間違えず、すんなり「赤いクラック」真下に到着。先行PTもいたので、ゆっくり準備をして、いざ1Pへ。「クラック」と名付いていても全体通してカムが必要な所それほど無い。1Pでキャメ1番と2番くらい(保険でフィンガーサイズ)。右上するクラックは意外にバランシ-だが、落ちる心配は感じなかったので、2番だけ使用し、次に決める所を物色していると、頭上にピンが見えたので、ランナウトしつつ、そのピンでクリップ。本来は更に上まで伸ばせるのだろうが、後続もいず、ピカピカのFIXEと大きめテラスでピッチを切る。2Pは出だし右上しすぐに左に向きを変えて直上。ここもトポのライン通り。途中、前の敗退PTのヌンチャクを回収してあげながら順調に高度を上げる。気持ち外傾ホールドで、見切り発車的に登るが、太刀岡山とは少し違う安山岩は、案外足がしっかりしているのでなんとかなる。3Pから壁も立って来て威圧感も出てきた。最初がちょこっと難しく、多少でも濡れていると、良い所にピトンがあり、「これ多分踏んじゃうんだろうな」と考えつつ直上(この部分右から逃げることも出来たようです)。この辺からルーファイが必要になってきた。右は錆びたリングボルトはあっても、ホールドが乏しいので、エイドのルートだろうと当たりをつけ、トポ通り左上。フィンガーサイズのカムと、錆びたピトンにランナーを取りながら、ネットでいう1~2手難しい所が出てきた(確かにちょっとムズい)。多分これを乗越すとテラスに出るんだろうと、顔をひょっこり出しルート確認しつつ根っ子ホールドなどを使い、テラスへ到着。結構足元に小石が散らばっているので、落石に注意をする。

ここで核心4Pに備えて、飲み物補給と行動食を口にして、ルートの再確認。直上なのだろうけど、どうもしっくり来ない。なんせ上に行くに従って各ルートは集中するので、リングボルトやピトンはそこここにあって、エイドルートに入ってしまったら、ぱっと見行けるんだろうけど、多分行き詰まる。慎重にルーファイして、やっぱり直上と、嫌な感じの3mを登る。多分ここが5.10dとか5.11aと書いてあるとこなのか。どーでもいいんだけど、錆びたリングボルトに落っこちるのもなぁ・・と、そのリングボルトにヌンチャクかけて、そろりそろりとA0。そこを過ぎるとスラブになって、トライしなかった事をちょっぴり後悔しながらロープ一杯まで伸ばす。悔しかったのか、右に逃げれば簡単なのに、あえて少しだけ難しい直上を選んで、終了点。振り返って見た景色が意外にも高く感じなかったのは、登る前に拇岳の壁に威圧されていたんだろうなと思う。里山から見る景色のような生活感さえ感じる景色を見ながら、次はお隣ダイレクトを登りたいななんて考えていた。

akai

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