松木沢で開催された第9回埼玉クライマーズミーティング(SCM)1日目に参加してきました。「埼玉クライマーズミーティング」とは何ぞや?から始まる訳ですが(ココ長くなる)、埼玉県山岳連盟は昨年設立60周年を迎えました。約60の加盟団体(山岳会)から成り立っています。お隣さんの東京の影に隠れ、細々とやっているかと思いきや、かつては(今も、、)素晴らしいクライマーがいたわけなんですね。ほれ証拠に、一ノ倉沢の奥壁には「本庄山の会ルート」があるでしょ?というわけで、昔も今も頑張ってるんだけど、ガツガツアルパインクライミングをやっている者って今はどちらかというと少数派。それに山岳会って縦割りじゃないっすか。。そこで深谷acのハゲしくも優しいOリーダーと遠峰acのIさん有志を中心に他の有志で横方向も何とかしようや↑(ココの語尾上がります。なんてったってお二人とも北関東ですけんね)。と始めたのが「埼玉クライマーズミーティング」なわけです。どのみち、ある程度季節毎のフィールドはそれぞれ同じようなもので、山の中ではちょこちょこお会いするもんなので、このように顔を見知っていると心強いもんですし、情報の共有化も図れます。とっても崇高な理由で始めた訳なんですわね。わたくし達も、設立当初からお世話になって3回目、個人的には5~6回目となりました。本当にお世話さまです。特に今回は足尾松木沢ということで、個人的に楽しみにしていました。
ということで銅親水公園に集合して松木村の集落跡まで約1時間。いい感じにジャンダルムが正面に見える場所にBCを設営する。いやもう幸せ気分満載。カム・ナッツのプロテクションさえ持っていれば、そこここ自由に登れそうなジャンダルムを見ながらまったりしたかったのだが、「じゃ、、行きますか」の声とともにジャンダルムへの第1歩、「渡渉」を始める。ここはサンダル必携です。持って来なかったので、素足になり水の中に足を踏み込み、来るであろうあの痛みに身構えるも、「あら冷たくないわね」。ここ足尾も既に春を飛び越え初夏の様相であった訳です。対岸へ渡り基部へ向けてしばしの急登。
基部に着き右壁側に回りこみ大テラスに荷物をデポして、それぞれのパーティに別れ登攀開始。私達はK藤文太さんと中央壁右ルートをチョイス。スラブに始まり、チムニー・フェースと変化に飛んだルートは面白く、最後のピッチはニードルへ向かわず、コブシ岩を目指して左上し全3Pが終了した。コブシ岩から見る景色は、思っていた以上に緑が富み、緑が多いウエスタンな感じの光景だった。
他会の方と登ると本当に勉強になる。次は違ったカタチで登れるように、この夏は頑張ろう!という気持ちにもなる。毎度々々お荷物さんじゃ嫌だけんね。コブシ岩上でまったりしすぎたせいか、本日はこの1本で終了となってしまったが、爽快なクライミングでした。またクライミング後の焚き火を囲んでの宴会も、肉三昧の宴会でお腹も満腹。K藤文太さんの秘技「火渡りの術」も見れてごきげんな夜でした。幹事の皆さま・参加のクライマーの皆さま本当にありがとうございました。