本峰南壁A2登攀。A1にするかA2にするか決めないで来たのだけれど、到着してすぐにテン場の山岳救助隊に状況の確認に行き、A1とA2を聞いてみると、平蔵谷の雪は無く、A1は脆いんでA2にしたら・・・と勧められる。トポのコピーも用意してきたので、A2へ別山尾根から平蔵谷のコルまで、トラバースしながら下降して取り付きまでと方針を決定した。ちょっとだけA1にこだわっていたのは、ほんの少しだけルートが長いからってだけで、「目立って」「頂上へ直上」っていうのはA2の方が上。
そんなんでトポ的には3ピッチのショートトリップ、のんびり準備をして4時半出発。キレイな朝焼けを見ながら一般道を平蔵のコルまで登る。平蔵のコルで準備をし、取り付きのテラスまでトラバースしながらガレ場を降りる。この取り付きまでがこの日一番の核心で怖かった。
1P目から高度感があるけれど気持ちの良いリッジ登り。5P・6P目をまとめて計5Pで登り剱岳本峰山頂へ。いやいやどうやっても3P でまとめる事は出来ませんでした。クライミング的には1~2P で終了、あとは急なリッジ登りという感じだけれど、本峰を目指すクライミングは気持ちがいい。写真的に平蔵谷に雪が無くてガレがそのままバックになってしまうのが、ちょっとだけいただけないかな。クライミングが終わっても気の抜けない下山道。けっこうヘロヘロになってテン場に到着。