前川大滝沢だ、那須の井戸沢だと色々候補も上がったが、東北方面の天気もよろしく無い。多少でも西の方が天気もよろしかろうという事で、「東京起点120ルート」をペラペラめくって、定例で行く沢なので、無難なマスキ嵐沢へと独断で変更した。
駐車場から20分程歩き入渓。ナメから始まり小滝を連続で越え、前半のF1・F2と気持ち良い沢歩きを楽しみながらスタスタ進む。白い花崗岩質の沢床は、光の加減で水が緑に見え日頃のドブ臭く感じる奥多摩の沢と違い、とても癒やされるし遡行する意欲も湧いてくる。自分にとって奥多摩(一之瀬川流域以外)に癒やしの沢なんて無いわけで。。
特別必要ではないが、F3(15m)でせっかく持ってきたロープを出しH澤リード。当初はフリクションノットとカラビナ・スリングで枝出しして多人数登攀の練習と思ったが、意思疎通とフリクションノットを忘れた者もいて、上手くいかなかった。この辺は要練習ですね。。そう言えば、日頃クライミングシューズ慣れしている者は靴底全体でフリクションを感じながら登るフエルト登り方に慣れずにおっかなびっくりしている。コレも要経験でしょう。今回は遡行時間が短いので途中途中で遊びながらF4・F5 を越えると、段々と水量が少なくなり終了が近いことを感じる頃、F6を過ぎF7(10m)の渇滝で、ここもロープを出した。問題なく登り遡行終了。以前来た時よりも倒木や崩壊があり、渓相も悪くなった。自然の事なのでしょうがない事とは言え、キレイな沢は逃げ足も早いと言う事か。依然デート沢にはうってつけの沢だとは思うが、少しばかり寂しい気がした。
下降もマスキ嵐沢。仲間と登る沢登りが楽しすぎて降りるのもあっという間に感じる程。沢の下降は懸垂下降の練習にもなって良かった。