アルテリアの施設をお借りして、日本選手権に向けたビレイヤー講習が開催された。当会からは講習運営側で2名、受講生として8名が参加。午前中はIFSC競技規則を俯瞰した、ビレイヤーに求められる用具及び技術、選手に対するチェック項目等、テクニカルインシデント等の実例を座学で学ぶ。本来はビレイヤーも審判員の資格を持っていること(当会からの参加者のうち6名はC級審判員、1名がB級審判員保持者)が望ましいと講師の方も言っていたが、現状は持っていない人の方が多いのでIFSC競技規則に目を通しておく必要があると思う。
午後は墜落実験・コンペビレイの実技講習。テンションがかかった後でも解きやすいエイトノットを教えてもらう。今までと逆に逆にロープを通すため最初は頭が?????状態だったが、後日ジムでも練習したのできちんと習得。クライミングウォールでは3人1組に分かれ、コンペスタイルでビレイの練習。別の壁ではビレイヤーの立ち位置とロープの出し方の練習をし、リーチがある選手が最大にロープを出すときの長さ1m60が素早く出せるよう反復練習。
墜落実験では50kgのお守りを落とし、1回目は止めて衝撃を体験する。2回目は上手く制御し、衝撃を流し、地上に下ろす。衝撃を和らげる前につい止めてしまい自分が飛ぶ。男性たちは100kgも体験したが皆飛んでいた。最後にお手本を見せてくれた講師の佐原さんは100kgでも飛ぶことなく綺麗に衝撃を吸収させ、会場から『お~!』っと感嘆の声が上がった。