今年の沢登りは井戸沢でスタート。4時に川越集合、梅雨の合間を縫うようにして那須へ。深山ダム林道ゲートから三斗小屋宿跡を目指す。駐車場から入渓点まで1時間程度林道を歩き、那珂川源流の碑から入渓。前半は樹林帯のなかを遡上。3m~5m程度の小さな滝が連続するが、F2で30mロープを使った以外は殆どロープ無しで直登可能。
中流域からは開けたナメの多い渓相、植生も笹へと変わり視界も開け、遠くに稜線も見えるようになる。軽く昼食をとった後に源頭を目指す。急登と一部藪漕ぎもあり、ここから稜線まで詰めるのが意外と疲れた。
流石山と大倉山間の稜線に出る。この辺りは裏那須と呼ばれ、またの名を「ミニ飯豊」。静謐でたおやかな様は、北アの瀟洒な感じとも南アの荘厳な感じとも異なり、個人的にはとても好きな雰囲気で、1人でまた山歩きに来ようと思った。
大峠は戊辰戦争で戦場となった場所でもあり、石碑や地蔵が所々に祀られていた。ニッコウキスゲやハクサンチドリ、ウスユキソウなどが群生している静かな花畑からは想像もつかず、不思議な気持ちで中ノ沢まで下る。沢通しで三斗小屋跡まで。
帰路に中ノ沢を選んだが、滑りやすいので、もし行く方がいたらご注意を。もう1本のルートである峠沢も見たところ同じ感じ。あ、インターから登山口まで、ナビで示す最短ルート上にコンビニが無いので、こちらもご注意を。